「見えないマスク」「ワクチン開発」…花粉対策の進化 朝日
スギの花粉が本格的に飛び散り始める時期を示す「花粉前線」が北上中だ。近畿では今月末までに全域で飛散し、量は昨年の2〜3倍と予測されている。花粉症の人にはつらい日々が続きそうだが、市販の対策商品は進化を続け、ワクチン開発など抜本的な解決に向けた取り組みも始まっている。
環境省によると、昨年の近畿各地のスギとヒノキの花粉飛散量は少なかったが、今年は例年(過去10年間の平均)に比べても多くなりそうだ。大阪府は例年の1.22倍で、昨年の3.03倍。奈良県は例年の1.25倍、昨年の3.36倍になるという。
飛散量は前年夏の天候に影響を受ける。昨年7〜8月は気温が高く、日照時間も長かったため、花粉をつける雄花(おばな)の成長が促されたらしい。同省はこうした気象データと、11〜12月に観測した雄花の状態から、飛散の時期や量を予測している。
今年の飛散はすでに四国や広島県、島根県などで始まり、ほぼ例年並み。通常は飛散開始から1週間ほどで量が増え、その状態が約4週間続き、4月末に終息する。晴れて気温の高い日や、乾燥して風の強い日、雨の降った翌日は量が多いという。一日のうちでは正午ごろと日没直後に多くなる傾向がある。
医師らによると、花粉の量が増えるにつれて症状が際限なく悪くなるわけではない。ただ、比較的症状が軽かった人が悪化したり、平気だった人が発症したりする可能性があるという。
患者増を見込んで対策グッズ商戦は活気を帯びる。東急ハンズ江坂店(大阪府吹田市)では、1月中旬から花粉防護用のマスクや眼鏡、静電気で花粉が衣服につくのを防ぐスプレーなどの特設コーナーを設けた。
「見えないマスク」と銘打った「ノーズマスクピット」は、スポンジ状のフィルターを鼻孔に詰めて使う。松山市の会社が昨年末から3個入り(525円)など2種類を約20万セット出荷したが、生産が注文に追いつかない状況だという。
医療機関では、薬物で症状を抑える対症療法と、スギ花粉のエキスを注射してアレルギーを起こさないよう体を慣れさせる免疫療法が受けられる。免疫療法は今のところ根治の可能性がある唯一の方法だ。急性アレルギー反応によるショックを起こさないようにエキスの濃度を徐々に上げるため、治療に3年ほどかかるのが一般的。治療を受けた人の6割以上に有効だったというデータもある。
アクティ大阪耳鼻咽喉(じびいんこう)科(大阪市北区)の大橋淑宏・副院長は、免疫療法の患者を約200人抱えている。「医師に専門性が要求され、関西で実施している病院は少ないので、口コミで訪れる人が多い」という。
理化学研究所の免疫・アレルギー科学総合研究センター(横浜市)は「スギ花粉症の撲滅」を目指し、ワクチン開発に取り組む。すでに動物実験で有効性や安全性は認められ、製薬会社と連携して10年後までに市場に出る可能性があるという。
林野庁は、根元を断つ対策に乗り出した。今年度から首都圏と京阪神地域の周辺のスギについて、花粉をほとんど出さない品種や広葉樹に転換させる事業を開始。10年後には現在のスギの5割を植え替えてしまうのが目標だ。
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posted by terry at 06:03|
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